よくある質問(浸透探傷剤)

本ページの内容は、(株)IHI検査計測の許可を得て掲載しています。

IKSチェックとは何ですか?

(株)IHI検査計測製の染色浸透探傷剤です。
安全衛生の向上と石油臭の駆逐というユーザーの要望に応え、安心して使用できるよう開発された、染色浸透探傷剤です。

IKSチェックの特徴は何ですか?

IKSチェックは狭い室内や圧力容器などの中で作業を行う場合にも溶剤による中毒の心配なく検査を行うために開発された画期的な製品です。法律的には労働省の労働安全衛生法施行令・有機溶剤中毒予防規則による有機溶剤に該当しない製品です。

低ハロゲン低硫黄タイプのIKSチェックはどんな時に使いますか?

このタイプは、読んで字のごとくハロゲン系の元素(弗素・塩素・臭素)と硫黄分が非常に少ない製品で、主に原子力関係の産業で使用されており、以前原子力用と呼ばれていました。 これはステンレスの応力腐食割れを防ぐために上記元素の残留を制限しています。

使用法を簡単に教えて欲しい。

  前処理 浸透処理 除去/洗浄処理 現像処理 観察
手順 前処理イラスト 浸透処理イラスト 除去/洗浄処理イラスト 現像処理イラスト 観察イラスト
内容 洗浄液等を用いて、表面の油脂、汚れ等を除去し、欠陥部を開口させた後、十分に乾燥させる。 浸透液を塗布する。浸透時間は通常5〜60分とする。ただし、低温の場合は長めにする。 洗浄液を含ませたウエスで表面の浸透液を除去する。水洗型の場合は、シャワー水にて洗浄する。 現像剤は十分撹拌した後、薄く均一に塗布する。現像時間は通常10〜30分とする。 欠陥指示模様を観察する。
  1. 前処理 まず試験部の前処理として溶剤もしくはエースの洗浄液で洗浄し十分に乾燥させます。
  2. 浸透処理 浸透液をスプレー又は刷毛などで試験部に塗布し、5分〜60分間浸透させます。
  3. 除去処理 試験部の浸透液を乾いたウエスなどで拭き取り、さらに洗浄液を少し染み込ませたウエスで仕上げとして拭き取ります。
  4. 現像処理 現像液を試験部にスプレー缶を良く振ってから斑にならないように吹き付けます。
  5. 観察 現像剤が乾き始める頃から十分に明るいところで観察します。 現像後あまり時間が経ちすぎると指示模様が滲んで判別しにくくなりますので早めに判別してください。(10分〜30分の間)
  6. 後処理 現像剤の粉を乾いたウエスまたはブラシで除去し、浸透液の赤色が残っている場合にはエースの洗浄液で洗浄してください。

IKSチェックの使用温度範囲は?

IKSチェックは0〜70℃の範囲で使用可能であることが実験により実証されており、検査精度も常温と同等の感度が得られます。

どのくらいの量で販売されていますか?

450型エアゾール缶(12本単位)・4リットル缶・18リットル缶があります。

関連する規格を教えて欲しい。

関係法令 有機溶剤中毒予防規制 消防法第四種危険物 消防法指定数量 高圧ガス取締法
エアゾール製品
(燃性表示項)
種類
浸透液 IKS-PA 該当しない 第三石油類 2,000L 可燃性・火気注意
IKS-PAU 該当しない 第三石油類 2,000L 可燃性・火気注意
洗浄液 IKS-RA 該当しない 第一石油類 200L 可燃性・火気注意
IKS-RAU 該当しない 第一石油類 200L 可燃性・火気注意
現像液 IKS-DA 該当しない 第一石油類 200L 可燃性・火気注意
IKS-DAU 該当しない 第一石油類 200L 可燃性・火気注意

〈備考〉高圧ガス取締法には、エアゾール450型のみが該当します。

低ハロゲン低硫黄タイプのIKSチェックの製品規格を教えて欲しい。

成分 浸透液 洗浄液 現像液
IKS-PAU IKS-RAU IKS-DAU
硫黄含有量 10PPM以下(9PPM) 10PPM以下(8PPM) 10PPM以下(8PPM)
フッ素含有量 30PPM以下(4PPM) 30PPM以下(1PPM) 30PPM以下(1PPM)
塩素含有量 100PPM以下(40PPM) 100PPM以下(10PPM) 100PPM以下(30PPM)

〔( )内数値は分析値の一例〕

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