粗さとは、対象物の表面が「ざらざらしている」とか、「すべすべしている」などと表現している性状のことです。
対象物の表面粗さが、どのような影響をもたらすかは、凹凸の形や大きさ、その物の使われ方により違ってきます。
例えば、外装の塗装面では塗料がつきやすい粗さ、シリンダー等の摺動面では滑りやすく、しかも磨耗しにくい特有の凹凸の大きさ・形の粗さがあります。
このため、それぞれの品物の使途に適している表面粗さを管理する必要があります。
いたずらに鏡面仕上げをしてしまうと、コストアップになるばかりか、表面に油分が残りにくくなり、かえって摺動に支障をきたすこととなる場合もあるので、表面粗さの管理が重要です。
対象物の表面粗さは、訓練をすれば、標準粗さ試験片と試験対象物を交互に指先でなぞることによって、ある程度の判定を行うことも可能ですが、これでは厳密な数値化は期待できません。
そこで、専用の測定機が必要になります。
NDTマートの表面粗さ計は、主に機械加工された金属の表面粗さを測定するために用いることができます。
あらゆる金属加工品の、表面粗さを測定します。
粗さの測定は、4つの単位があります。
求められる測定値や、測定する物の状態によって、適切な単位が異なります。
Rzは、部分的な傷やバリ等の評価に使われています。
Raは、面の仕上げ評価に用いられます。