振動とは状態が定まらず揺れ動く事象のことをいいます。
私たちの身近には、冷蔵庫や洗濯機などの家電製品の振動から、自動車や電車などの乗り物、工事・建築現場からの振動、そして地震の振動まで、様々な振動があります。
振動は、構造物の耐久性や信頼性に影響を及ぼし、破損や異常停止どの事故につながる場合があります。
また、エンジンやコンプレッサー、回転機械など、それ自体が振動を起こす機器は、定期的に振動をチェックすることで機器の劣化状態を把握し、故障や事故の防止につなげることができます。
このように、振動をはかることは、様々な問題を防ぐ重要な手段となります。
振動計には、目的・用途により様々な種類がありますが、NDTマートでは、機械やエンジンの振動を測定するための振動計を販売しています。
振動は、加速度、速度、変位の3つの要素から構成されています。
加速度とは、ある時間にどれだけ物体のスピードが変化したかを表し、単位時間当たりの速度の変化率を意味します。
単位はメートル毎秒毎秒(m/s²)が一般的です。
速度とは、時速60kmで走る車、野球選手の時速150kmの速球など、一般的になじみのある言葉で想像しやすいと思います。
ある時間に物体がどれだけの距離移動したかを表します。
振動速度の単位には、秒速(mm/s)などが使用されます。
変位とは、振動による位置の変化、揺れ幅のことです。
ある物体が加速すると、速度がでます。速度がでると物体の位置が変わります。この位置の変化を変位といいます。
例えば振り子が振れる(=振動の)幅が2cmであれば、変位は2cmとなります。単位にはcmやmm、umが使用されます。